平成18年 2006年 マラソンの歌28号-19
第12弾今庄〜大垣(最終回)&番外編
ゲレンデを横切り北国旧街道木ノ芽峠を目差し辿れば 宿泊者われらのみなるやすらぎ館秋のゲレンデ薄が戦ぐ 山里の長閑なるかな青空にたわわに実る柿の実が映ゆ 道筋に取れとばかりの柿なれば手刀を切り椀ぎて頂く 鉄道の電流変換本日に兼ねたる祭りに街の賑ふ 色が浜へ芭蕉は船をタクシーにてわれら原発半島を行く 幕末に騒動起しし天狗党夢ははかなく敦賀に眠る 木之本の町筋古き商店街秋の祭りに鎧武者出づ お祭りの露店に買ひたる昼飯は地元の主婦の手作りの味 芭蕉句碑訪ねて寺社に落ちている銀杏つひつひわれ拾ひつつ 春照を聞けば「すいじゅ」も看板のローマ字表記SUNJYUなりけり 空き腹に無花果うまし最終の打ち上げ有れば昼飯を抜き 関ヶ原垂井宿過ぎ美濃路入りはるばると来しむすび大垣 はるばると奥の細道辿り来てむすび大垣にはか雨降る 番外 葉銀杏が天然記念物寄り道に行程余裕の往復三キロ 聞くは初山の名酒の名「日本国」商標登録よくぞ成したり をみな衆覆面頭巾にて農作業ボシと云ふらし忍者に似たる 里にさへ熊の出没鈴鳴らし出羽街道の山道辿る 道標の指示に不審を抱きつつ戻りて正解葡萄峠へ 山の木々色づき初めたる葡萄峠奥の細道最終番外 |
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